2013年 04月 09日 ( 1 )

イルミナティについて(3)

「秘密結社 イルミナティ」 アダム・ヴァイスハウプト著(芳賀和敏訳・副島隆彦解説)より引用。

それでも現代も秘密結社は連綿として存在する。1776年に創立されたイルミナティはフリーメイソンリー(その中の「厳格戒律派」のアドルフ・クニッゲ男爵)を自分たちの下に従え合同した。しかし、両組織は以後、長い間、内部で対立と激論を繰り返したようだ。
私のこの解説文のあとの、本書の「はじめに」に重要なことが書かれている。ヴァイスハウプトは自分が創立した組織が、バイエルン公国によって禁止されたあと、ゴータに逃れ、そこでザクセン=ゴータ=アルテンベルク家の公爵エルンスト2世の保護を受けている。
このザクセン=ゴータ=アルテンベルク家は、超保守で頑迷なるローマ・カトリック教会に忠実なミュンヘンのバイエルン公国とは異なり、リベラル思想(啓蒙主義)を擁護していた。このザクセン=ゴータ=アルテンベルク家から分かれたザクセン(サクソン)=コールバーグ=ゴータ家が現在のイギリス王家の祖(血統)である。
史実としてザクセン・ワイマール公国のカール・アウグスト大公(国王)自身が、1783年にイルミナティ=フリーメイソンリーに加入しているのである。そしてこの大公は、偉大なる文学者ゲーテが主君として仕えたまさしくその人だ。
このようにしてゲーテも、友人の大詩人シラーも、偉大なる音楽家のモーツァルトもベートーヴェンも皆、イルミナティ=フリーメイソンリーの会員だったのである。現在の日本人である私たちは、この重要な事実をはっきりと認め公然と語り合うべきなのだ。何ら隠微な匿秘なものとしてこのことを避ける必要はないのである。
イルミナティ=メイソン会(マツォニック)は18世紀末の当時の勃興した市民階級(シトワイアン、シチズン)である裕福な商工業者、技術者、芸術家、職人頭(マイスター)たち賢明な人々の集まりだった。ところが、21世紀の現代のイルミナティ=フリーメイソンリーは、19世紀のある時期からヨーロッパの貴族や超財界人たちに乗っ取られている。ここの複雑な内情については詳らかにできない。
12世紀にヨーロッパ各国に生まれたフリーメイソン会、そしてテンプル騎士団(及びシオン修道会。エルサレムへの巡礼者たちの保護団体保護団体として発足した。1307年10月13日の‶呪われた金曜日”大弾圧を受けて潜行した)、そして薔薇十字団の深い秘密結社の流れに、本書の原著者であるアダム・ヴァイスハウプトが創始したイルミナティが連なるのである。イルミナティは、それ以前からあったフリーメイソンリーの自治組織に、結社の理念と思想の骨格を与えたのである。このことが重要なのだ。本書、アダム・ヴァイスハウプトの主著によって、このことがようやく日本人にも明確に知られることになる。
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by kabu_kachan | 2013-04-09 21:30 | Comments(0)